道後温泉2050ビジョン
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地域観光データのオープン化旅マエ旅ナカ旅アト道後温泉2050ビジョンDOGO 2050 VISION | 禁無断複製 | 2023 道後誇れるまちづくり推進協議会© 21■ スマート・ビジネス(データのオープン化):地域の観光データをオープン化し、現状を誰でも見えるカタチに4-2.重点プロジェクト(1)デジタル温泉都市構想の実現(つづき)出典:國學院大學観光まちづくり学部 小林裕和教授 作成図◆ 参画施設の個人情報を省いた予約状況を抜き出し、予約人数だけでなく、単価や稼働率のデータを見える仕組みを構築。 これによって、数ヶ月先のデータが読めることから、さまざまな仮説を立てたエリアマーケティングが可能になる。 宿泊予約データをオープンにすれば、そのデータは街中の飲食店にとっても価値の高い情報となり、それに合わせたプロモーションを展開すれば、街歩きにもつながる可能性が出てくる。◆ 予約、購買データなどを共有・分析することにより、関係者の連携を促し、事業の生産性を高めサービス改善につなげる。 新しい観光客経験を生み出す起業促進・育成により、観光地の競争力を高める。◆ キーワードは、「オープンデータ」「オープンソース」「オープンロジック」各種データを収集しオープン化、「観光の見える化」する  ◆ 参考となるのが、データ・マネージメント・プラットフォーム(DMP)の福井県観光分析システム(FTAS)。◆ 集客ポイントやキャッシュポイントをデータから整理し、地域の観光プレイヤーに公開。決済アプリ「RENEWPay」では、地域の決済データを収集。決済の日時、場所、金額、性別、年代などをグラフ化。協力店舗のPOSデータ、インターネット広告の結果など多様なデータを組み合わせて、商品開発に繋げる取り組みも実施。さらに、決済データとアンケートデータとの突合も実証。◆ FTASの肝はデータのオープン化。各種データを収集し、それをオープンにすることで、「観光の見える化」を進める。現在、道後旅館組合会員32施設のうちPMSを使う半数の参画を目指し、リアのデータを網羅的に掴める体制を整える。◆ 将来に向けてデータを把握した戦略を立てていくことが重要。 個別の宿泊施設が宿泊データを他者に提供することは危険だが、それをロボットが担い、自社と全体のデータしか見えない仕組みを作る。◆ 重要なことは、エリアに人を呼び込むためのマーケティングで、そして、人を呼び込むだけでなく、自然災害などが発生した時にエリアとして観光客の動向を掴むことに役立つ。◆ 合意形成の入口としてオープンであることが前提。 そのためにも信頼感を醸成していくことが重要。4.道後温泉2050ビジョンの政策体系と施策内容

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