33[写真4-11]宝厳寺・浄信寺(上段)/近年注目を集める近隣の座禅・瞑想体験施設(下段 左:禅坊 靖寧 右:神勝寺 禅と庭のミュージアム)■ 「マインドフルネスの地」構想4-7. 重点プロジェクト(6)道後里山づくりと「マインドフルネスの地」構想(つづき)道後温泉2050ビジョンDOGO 2050 VISION | 禁無断複製 | 2023 道後誇れるまちづくり推進協議会© ① 現状・必要 性等 ② 主な内容 ③ ハード整備 ④ ソフト整備 ⑤ 顧客価値 「マインドフルネス」とは、仏教より伝わる伝統的なメソッドから宗教的な要素を除いた瞑想のことをいう。「今ここ」に意識を置くトレーニングをすることで、集中力が増して頭の中が明晰になる、心の安定と強さを得られる、現代人のストレスや不安を取り除き仕事や学習でも生産性が上がる等の効果が学術的にも実証されており、近年欧米のビジネス界を中心に広まりを見せている。身体面では免疫力改善、血圧・血糖値の低下、交感神経と副交感神経のバランス調整、精神面では緊張・うつ状態の緩和、不安の減少、ストレス耐性の向上等、脳機能面では集中力・記憶力が向上し仕事や勉強で質の高いパフォーマンスに繋がるなど、温泉の効能や旅行の効果(天地効果)との親和性も高い。 坂茂氏の建築が話題となった淡路島の「禅坊 靖寧」や、広島・神勝寺の「前と庭のミュージアム」など、近年は座禅や瞑想を積極的かつ気軽に体験できるプログラムや場が観光アクティビティとしても人気を集めており、大小の寺社が散在し、温泉や静かな環境にアクセスしやすい道後でも積極的に取り入れていくべきである。 自然に囲まれ、宗派を超えた文化活動に積極的な宝厳寺や禅宗(臨済宗)寺である常信寺などで瞑想・座禅プログラムを実施する(基本的なメソッド:1 .良い姿勢で坐る 2 .自分の呼吸に意識を置く 3 .感情や思考が浮かんでもそれを追わず呼吸に戻る) 特になし(既存施設や他の施策で整備する場所・空間を活用) 自然に囲まれ、宗派を超えた文化活動に積極的な宝厳寺や臨済宗の常信寺などで、瞑想・座禅プログラムを実施する 道後温泉は「3大改革の湯」とも言われ(聖徳太子が来湯し冠位12階や17条憲法を構想した政治改革、一遍上人が宗教を庶民のものにした宗教改革、子規・漱石が成し遂げた文学の改革)、文化揺籃の温泉地といえる。これからの時代に必要な古来の”和の叡智”を学び、ビジネスにも生かされる方も増加している中、日本の温泉文化の歴史を紡いできた道後が「マインドフル温泉」として、これからの時代の癒しと学びと交流の場となる。4.道後温泉2050ビジョンの政策体系と施策内容
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