34[写真4-12]地域防災訓練の様子■ プロジェクトの概要4-8. 重点プロジェクト(7)道後温泉BCP & 発災時宿泊者対応計画の改定 ー災害に強い温泉地づくりー[図4-11]南海トラフ巨大地震想定震度分布図(上)と道後地域ハザードマップ(下)出典:松山市 まつやま総合防災マップ(R4)道後温泉2050ビジョンDOGO 2050 VISION | 禁無断複製 | 2023 道後誇れるまちづくり推進協議会© 等 ① 現 状 近い将来起こるといわれている南海トラフ巨大地震では最悪の場合だとマグニチュー② 対 策 ・各事業所消防訓練及び地域合同防災訓練の実施 ③ 顧客価値 道後温泉では、2018年以降耐震改修促進法に基づくド9.0、愛媛県では最大震度7が予想され、県が公表した「愛媛県地震被害想定調査」によると県内の死者数は1万6千人、避難者数は43万人以上にのぼるとされている。道後温泉地域は津波到達範囲外である一方、建物密集地であるため延焼による火災被害(冬の夕刻、北西の強風時に発災すると木造が多い商店街を中心に甚大な被害が生じる可能性が高い)と地域の核である道後温泉本館の被害が最大の懸念事項である。また、普段暮らしている場所から離れた旅行先で十分な備えや土地勘がない観光客が混乱する可能性も高く、観光地としての特性を十分に踏まえた対策が必要である。 加えて、能登地震で宿泊施設が地域の初期避難・被災者支援に積極的に尽力していたことからの学びとして、災害時の機能維持や備蓄にも積極的に対応を図り「その時」への備えをしておくべきである。 (毎年秋 地元消防署等関係機関、住民なども) ・BCP対策 (旅館組合全体で地域一体型取得済み) ・各旅館で防災士、アマチュア無線技士資格を取得 ・発災時宿泊客対応計画 策定済み(所管:愛媛県) ※帰宅困難者の受入対策 ・大規模な地震災害発生時における協力に関する協定書の松山市との締結 ・社有車及び従業員の電気自動車へのシフト ・トイレ関連の防災用品の備蓄拡充 新築建替えが5館に上ったほか、道路の拡幅や電線類の地中化など、安心安全なまちづくりに努めてきた。今後は、より積極的な災害時対応を果たせるよう、太陽光発電装置を持つ旅館ホテルの蓄電池設備強化、温泉の活用、受水槽水の飲料水利用等による非常時の地域ライフライン確保の強化と、地域ぐるみでの人命第一の防災対策を推進する。 併せて、共通の貴重な財産である道後温泉本館を災害から守り、不変のシンボルとして未来に繋げていく。 4.道後温泉2050ビジョンの政策体系と施策内容
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