道後温泉2050ビジョン
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出典:松山市環境部環境モデル都市推進課(R5)道後温泉2050ビジョンDOGO 2050 VISION | 禁無断複製 | 2023 道後誇れるまちづくり推進協議会© 364-9. 重点プロジェクト(8)SDGs・ゼロカーボン温泉地プロジェクトの推進(つづき)[写真4-13]分湯場内部の様子[図4-12]松山市「ゼロカーボンシティ松山」 (抜粋) ■2050年 CO2排出実質ゼロ温泉地実現に向けた取組道後の湯は松山市が所有管理し、条例・施行規則により供給量を1使用者につき1日1口の湯量9000リットル(9t)・最大6口54tと定め、使用権利の譲渡制限を過去70年にわたり堅持し、限られた温泉資源を大切に使用してきた。加えて、温泉ブレンダーが55度から20度の源泉をブレンドし、化石燃料を使わず加水もせずに各施設へ43度にして配湯するなど、長年実績を積み重ねてきている。近年の環境対策のステージは「我慢させる」「コストがかかる」「しなければならない」というマイナスイメージ・義務感からのの環境対策ではなく、積極的に取組むことで付加価値が加わり単価アップ等にも繋がること理解され始めてきており、具体的施策   環境対策のステージが変わってきていることに留意すべきである。• 最新技術を導入した省エネルギー化や再生可能エネルギーの利用拡大• 電気自動車の活用• 建築物のネット・ゼロ・エネルギー(ZEB)化推進• ペットボトル全廃などの脱プラスチック化• 適切な森林整備・保全等による吸収源対策• 環境対策の取組成果を整理し、社会に発信する「見せ方」「伝え方」の工夫  等① 現 状    松山市は2020年4月に2050年カーボンゼロシティを目指すことを表明。脱炭素に向けた主な取組・施策として松山市環境モデル都市行動計画に「世界や国の動向、様々な技術の研究や開発状況を受けて計画や目標を見直し、2050 年までに温室効果ガスの排出実質ゼロの社会(脱炭素社会)の実現を目指す」ことを明記し、その実現に向けては、 「ゼロカーボンシティまつやま ~誰もが安心して住み続けられるスマートシティ~」を基本理念とした上で、対策・施策を進めることとしている[図4-12]。また、現在の取組みの延長にとどまらず、日々研究・開発される技術やサービスを最大限に活用したライフスタイル及び事業活動のイノベーションを追求し、社会活動の質の向上と経済発展を同時に実現することを目指しており、道後地区でもこれに則った取組みを進めていく必要がある。② 対策・方針  旅館協同組合及び商店街組合の事業者と松山市の緊密な連携による温室効果ガス排出実質ゼロへの取組として以下のような施策を推進し、日本を代表する温泉観光地としてまちづくり文化の伝承とともに「サステナブルな観光地」「ゼロカーボン温泉地」を目指す。4.道後温泉2050ビジョンの政策体系と施策内容

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