出典:国土交通省WEBサイト道後温泉2050ビジョンDOGO 2050 VISION | 禁無断複製 | 2023 道後誇れるまちづくり推進協議会© 38[図4-13]2拠点居住のイメージとメリット ③ 休館日「輪番制」等による地域ぐるみの働き方改革 • 近年宿泊産業においても年間数十日の休館日や1週間以上の連続休館日を設けたり、毎週特定曜日を定休日とする施設が増えてきている。• 道後温泉地域の宿泊業全体が協調して労働環境改善・働き方改革を進める取り組みとして、宿泊単価・規模等に応じた施設のグループ分けを行い、各グループ内で重複しないよう休館日の設定を調整する地域ぐるみの「輪番制」を導入するなど、個々の施設の枠を越えた地域全体として柔軟な働き方を実現する施策の検討・実現を進め、地域業界としての労働環境・印象改善による貴重な人材の確保につなげる。④ リモートワークや2拠点居住の支援・推進 • コロナ禍を経て、リモートワークの普及や週休3日制導入企業が増加するなど、従来の発想に縛られない働き方を取り入れる事業者が増え、それを支える社会的・技術的環境の変化も進んできた。• このような変化を背景に、宿泊・観光業でも「現場(オンサイト)でなくてもできる仕事」をリモート化する等の業務再編・技術的対応を進めることにより働き方を多様化し、これまで採用や雇用継続が難しかった人が働きやすい・働きたくなるような労働環境・条件の改善を行うことが考えられる。• さらに、生活環境としての松山・道後の恵まれた地域特性を生かして2拠点生活や複数兼業ができる環境や雇用条件の整備も地域ぐるみで推進すべきである。例えば「子育ては松山、仕事はリモート、対面コミュニケーションが必要なときだけ出勤又は出張し、余暇は道後温泉や瀬戸内の島々で」といった新しいライフスタイルを提案し、潜在的な働き手のプールを広げること等が具体的施策として考えられる。• 2拠点生活を希望する人材には、道後地区の空家を活用した廉価・便利な一時滞在スペースの提供や、2拠点生活者同士のネットワーク・地域との交流の場づくりを具体的に支援するなど、多様な生き方・働き方を受容・推進することで人材確保・地域活性化の起爆剤とする。⑤ 観光まちづくり人材の育成 • 観光協会等のプロパー人材育成・強化については、先進地域への視察や各種研修への参加、外部出向による知識・経験・ネットワークの獲得等を計画的に推進し、広い視野・柔軟な考え方・多様なスキルと地域づくりへの情熱を持った観光まちづくり人材を積極的に登用・育成していく。• 組織内部での教育訓練は当然として、今後は各種派遣制度の活用も視野に入れて外部人材の登用も図り、開かれた組織活性化に取り組む。4-10. 重点プロジェクト(9)道後温泉の観光まちづくり人材の確保と育成(つづき)[図4-13]4.道後温泉2050ビジョンの政策体系と施策内容
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