道後温泉2050ビジョン
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出典:Google Map道後温泉2050ビジョンDOGO 2050 VISION | 禁無断複製 | 2023 道後誇れるまちづくり推進協議会© 40[図4-14]道後温泉駐車場(冠山) 入浴者の駐車料金1時間300円無料を廃止 →5万台×300円=1500万円の増収見込み4-11. 重点プロジェクト(10)持続可能な温泉地づくりのための財源確保と強化(つづき)③道後温泉駐車場の入浴利用者1時間無料制度の廃止現在、外湯3館入浴客を対象に道後温泉駐車場利用料を1時間無料としているが、民間駐車場との不公平をなくし受益者負担とすることにより適正な運用と収益を図る。これは公共交通機関の利用を促進し、地域としてのSDGsに資するものでもある。なお、高齢者や子連れの利用者については、無料の自動運転車両により駐車場との坂の往復ができるようシステム改修を図る。道後温泉本館(2024.7保存修理工事完了予定)④ 宿泊税の導入国際化の進展と個人化、宿泊単価の2極分化により、今後松山市内のホテル需要は益々大きくなると予想される。松山市の観光施策は、宿泊客のみならず観光客が集中し投資効果が高い道後温泉中心となっており市内のホテルもその恩恵を大きく受けているが、入湯税の支払い義務がないためにいわば道後の事業者との間で不平等感が広がっている。この現実を踏まえ、自治体の法定外目的税として下記の理由から宿泊税を導入することが観光振興財源強化策としてふさわしいと考える。(1) 海外でも一般的でインバウンドからの理解が得られやすいこと(2) 数千円~数万円の宿泊行為が課税対象となるため、一定の担税力があり税収が見込めること(3)税収増の取り組みが、松山市の基本的な観光振興と連動していること(4)中長期的に安定的な税収が見込めることなお、宿泊税導入の議論の前提としては①使用目的(誰が何に使うべきか)と②管理方法(誰がどのように管理すべきか)の2つの視点から具体的整理・検討が必要である。これらに関しては、法の枠組み(条例)による使途等の規定、自主的なモニタリングの実施、地域の実態を踏まえた適切な指標に基づく成果公表の方法等を議論していく必要がある。道後温泉駐車場(冠山 市営駐車場)松山市の観光資源財源として市内(道後地域外)ホテルの適切な応分負担を求める*観光部門・組織の機能強化について観光地の生き残りをかけて、これからは国内地域だけでなく海外での競争は必至となっていく。そのような潮流の中で必要なデジタル化やブランディングに対応するためにも、市の観光部門や観光コンベンション協会の機能強化は必要不可欠であり、的確な事業推進とそれを支える優秀な人材確保に向けた施策が求められる。4.道後温泉2050ビジョンの政策体系と施策内容

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