49≪当時の目標≫道後温泉の旅館や商店街等の業界団体の枠を超え、地元町内会の方々や各大学、金融機関や市内の様々な企業・団体、個人等で構成する地域主導の新しいまちづくり組織を立ち上げ、日本最古の歴史、豊かな伝統・文化資源を活かしながら、もう一度百年先を見据え、観光と生活環境の調和のとれた、地元の人が誇りを持てる湯の街情緒豊かで魅力ある都市型温泉郷づくりを推進する。≪取り組み内容≫①1992年(H6)に続き、2002年(H14)、第2次道後グランドデザイン「DO!GO!21〜クラシック&モダン・道後をめざして〜」を策定。街に対する誇りと危機感を共有し、現状把握と地域の魅力を活かした将来ビジョンを取りまとめた。 ②2006年(H18) 住民一人ひとりが美しい町並みを形成するための行動指針、そして将来に向け湯のまち情緒豊かで賑わいのある歴史文化と新しさが融合した景観をもつ道後を自助努力で作る意思として、道後の百年後を見据えた長期ビジョン「道後温泉歴史漂う景観まちづくり宣言 道後百年の“景”」を制定。地域主体の看板規制や自主撤去、「道後温泉周辺ファサード整備」などの実績を重ねてきた。③2007年(H19) 官民協同で道後温泉本館周辺の道路付替えによる画期的な賑わい空間を創出。県道と市道の付け替えに際し、用地買収等に協力。電線類地中化や大型車両一方通行一部解除にも繋げた。④協議会設立以来、道後に深い歴史性を表現するための象徴と景観保全や湯巡り・街歩きの核となる、古代から各時代で愛されてきた『歴史的温泉施設群』整備構想に取り組む。「第3の外湯プロジェクト“道後飛鳥の湯”」提案書を源泉管理者及び道後温泉特別会計事業主体の松山市へ二次に渡り提出。設立以来悲願の「道後温泉別館飛鳥乃湯泉」が2017年(H29)、新たな温泉文化を発信する拠点として誕生。⑤耐震改修促進法に基づき、道後温泉地区では5軒の旅館ホテルが2016年から順次取り壊し、2018年から2020年にかけてそれぞれ建て替え新築開業。道路からのセットバックなど道後の景観に配慮したデザインと上質な建物建築及び建物周辺緑化など、快適な空間を形成。①道後の本物の歴史性を表現するため、「道後温泉三千年の歴史漂うまちづくり〜女帝②従来の街歩きに加え、女性や若者も、より気軽に道後の歴史文化に触れていただく③2013年(H25)焼失した宝厳寺再生のため、道後上人坂再生整備計画を構築。「もうい④地域の歴史文化をまず自分たちが知るために、各種勉強会を設立当初から開催。 最近では 2017年(H29) 「子規・漱石・極堂と道後温泉」 〈講師〉子規記念博物館 2018年(H30) 「道後上人坂の新たな展開について」 2019年(R1) 『巡礼の家』刊行記念トークイベント〜天童荒太 ふるさとを語る〜 2021年(R3) 道後学「伊佐庭如矢の実像」の湯復元プロジェクト〜」を2010年(H22)実施。日本最古の温泉ということを学術的に検証し、その本物性を目に見える形で表現し世界に発信できる仕組みづくりを検討。斉明天皇等女帝による道後入湯スタイルを復元。ことを目的に、開運や恋愛などをテーマとした「道後温泉開運めぐり」を2013年(H25)から展開。圓満寺でのお結び玉や俳句恋みくじがインスタ映え全国10位以内に入るなど好評。2017年(H29)宇和島真珠とコラボした本館の玉の石や飛鳥乃湯泉の湯玉石そばでの「湯真珠」、宝厳寺での「捨莉紙」、第4分湯場での「神の湯bottle」などを開発し、歴史文化に触れて頂きながら多くの集客と浄銭を得ている。っぺんプロジェクト」として、寄付募集、起き上がりこぼし開運グッズ販売や境内での各種コンサート実施により、奇跡的に3年余で再建され、2016年落慶法要を迎えた。館長 竹田美喜 法隆寺現地視察 ウォークイベント「子規・漱石がたどった道後」〈講師〉夏井いつき(俳人・伊月庵 庵主)「道後温泉本館の保存修理工事」と「道後REBORNプロジェクト」について〈講師〉 愛媛大学法文学部教授 胡 光氏「道後まちづくり投資効果勉強会」 4大学を結ぶハイブリッド開催1 環境整備・再開発2 地域資源の活用2-2. 活動の歩み(つづき)資料2道後温泉誇れるまちづくり推進協議会 31年の歩み
元のページ ../index.html#51