50①「坊っちゃん列車が走る街 松山」の実現を目指し、協議会内に特別委員会を設置して復元製作及び運行を広く市民に呼びかける運動を展開。松山市の協力と(株)伊予鉄道の英断で実現。※2023年秋、運行休止。(2024年再開)②2000年(H13.12)、足湯を初めて旅館玄関先に開設。従来のように、行政に補助金をもらうという発想ではなく、まず地域自らが整備して検証する仕組みをとり、11か所の足湯・手湯が順次整備された。③道後温泉郷土芸能イベント、湯あがり朝市、道後公園早朝ウォーキング、道後の春・夏・秋・初子祭り、神輿の鉢合せ、マドンナ神輿等地元の祭りの振興にも協力してきた。④地元大学と協力し「持続可能な道後温泉協議会」での事業を共同実施。 また、「U30都市計画ー都市設計提案競技風景づくり夏の学校」など若者や大学との 連携を推進。地元小学生の入浴体験を提供。①2014年(H26)の道後温泉本館改築120周年記念事業「道後オンセナート」では、“最古にして最先端”をテーマに、国内外の芸術家たちによる体験型アートイベントを官民一体となって実施。また、従来の観光ボランティアガイドに加え、有料での観光ガイド「松山はいく」も事業化し、定着。10を超える有料コースで道後周辺散策を楽しむことができるようになり、顧客満足度向上に貢献している。②「飛鳥乃湯泉」の特別浴室にて女帝による入湯様式を復元するため、『道後湯帳』を(株)帝人フロンティアと当協議会が4年の歳月をかけて同開発。湯帳での歴史的入湯スタイルへの挑戦とハンディキャップがある方への配慮や国際化へも対応。ポリエステル高機能繊維をベースに最先端技術で2017年(H29)開発。協議会が商標登録し、同社が販売権を保持。③これまでの熟田津の道、白鷺坂、伊佐爾波坂、椿坂に加え、上人坂も整備中。交差点にあった危険家屋撤去と坂下広場や道路改良を実施。上人坂の整備に連動し、伊月庵、上人坂テラス、上人坂ハナレなど魅力的で新しい施設が誕生している。④全国的にも珍しい耐震改修での5軒全館建て替え工事(総額家90億円余の投資)の結果、それぞれ景観に配慮した個性的な施設へと変貌。多様化するお客様のニーズに⑤愛媛・伊予観光大使 黒田映李氏とN響奏者らが中心となり、宝厳寺再建のための演奏≪取組みによる効果≫温泉本館周辺整備、ファサード整備など、それまでの努力が成果として現れてきた。 結果、街の生活文化の高さや魅力こそが、市場価値を高め、観光・交流文化産業の発展の母体となることが目に見えて理解され、推進力となってきた。誇りの持てるいい街を作ろう、とまちづくりに対する住民意識や協力度が格段に向上してきた。 また、開運巡りアイテムの制作にみられるように市内のシルバー人材や社会福祉団体との連携により生きがい対策や就労支援の一助ともなり、市内外のネットワークの広がりと関係人口の拡大が図られてきた。このことは、2021年(R3)に〔公財〕日本交通公社が実施した、観光地住民意識調査アンケートにおいても実証された。 道後温泉本館周辺道路の付け替えにより、画期的な賑わい空間が出現。街歩きの安全性向上、イベント空間を確保。「道後温泉歴史漂う景観まちづくり宣言”道後百年の景」策定に基づく看板の自主撤去や協議会主体のファサード整備事業への取り組みにより、以前とは比べ物にならないくらいの美しく快適な空間が誕生。応えて商品価値向上に繋げている。会や「道後湯上りコンサート」などをほぼ毎年開催。「温泉×音楽」のイベントを展開。また、観光庁「誘客多角化のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証実験「道後・音舞台」(ユーチューブ配信)も実施。 設立から約10年間は、議論先行の感があったが、坊っちゃん列車運行や足湯・道後3 観光や交流の促進4 地域の活性化や事業化2 地域環境の向上1 まちづくり意識の変化2-2. 活動の歩み(つづき)2-3. 活動の成果資料2道後温泉誇れるまちづくり推進協議会 31年の歩み
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